ワインの構造

ワインの構造についての考察

【ワインレヴュー】 フランス 南西地方 ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・ブースカッセ AOCマディラン 2011

ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・ブースカッセ AOCマディラン 2011
フランスの南西地方を代表する生産者、アラン・ブリュモンが造るワイン。
ちなみに、このワインはトム・クルーズがジェットで買いに来るそうだ。
(この話をすると、このワインを気に入る女性が多い)
品種はタナがメイン。


色調:
濃厚な山紫色。
深みのある。
濃厚なため、ワインを通して文字を読むことはできない。


粘性:
涙の速度は中程度。
なかなか落ちないなと思ったら、堰を切ったように速度を高め、垂直落下。
期待できそうだ。


香り:
カシス、ブラックチェリーの黒いベリーの香り。
口に含むとシナモンの香り。
樽がいい感じに効いている。


味:
中程度の心地よいアタック。
キメ細やかなタンニンではあるが、しっかりと後味に渋味が残る。



価格:2290円(税抜)
評価:★★★★☆
心地よい樽感とビロードのようなタンニン。
素晴らしい。

【ワインレヴュー】 ドイツ フォン・ウィニング リースリング トロッケン 2016

ドイツ フォン・ウィニング リースリング トロッケン 2016。
VDPのワイン。
アルコール度数11%以上12%未満。
調べてみると、ビオディナミで造られたワインらしい。
発酵・熟成ともにステンレスタンク。熟成期間は6ヶ月。




色調:
輝きのある
淡い
やや緑がかった黄色


粘性:
ワインの涙の流れる速度は速め


香り:
温度が低いときは弱めに感じたぺトロール香だが、
温度上昇により次第にしっかりと感じられるように。
草のようなニュアンスも感じられる。
レモングラスのようなフレッシュな香り


味:
やや軽め~中程度のアタック。
若干の発泡性。
舌の両側を刺激するしっかりとしたリンゴ酸由来の酸味。
後味にミネラル感が感じられる。


価格:2200円(税抜)
評価:★★★☆☆
香りといい味わいといい、典型的なリースリング。
ぺトロール香は新世界ほど感じられないものの、しっかりと感じられる。
後に抜けるミネラル感も心地よい。

【ワインレヴュー】 フランス ボージョレ ウリッス ジャヴレ ボージョレヌーヴォー 2017

ボージョレヌーヴォー2017
品種は言うまでもなくガメイ。
アルコール度数は13%。


色調:
紫色が中心。色素量は多め。
粘性は中程度


香り:
若くて赤いベリー系の香り。
安っぽいイチゴキャンディーのような香り。
バナナ香(酢酸イソアミル)も少々。
マセラシオンカルボニック由来の香り。
プラムのような酸味を感じる香りも。


味:
軽やかなアタック。
薄い印象。
若干の渋味。
穏やかな酸味。
甘味を感じる。




価格:940円(税抜)
評価:★★☆☆☆
ボージョレヌーヴォー解禁日の11月第3週の木曜日(11/16)から約1か月。
お祭りも終わって売れ残ったヌーヴォーが半額だったので買ってみた。
つまり、もともとは1880円(税抜)。元の値段なら確実に買わない。
半額でも微妙だ。
やはりボージョレヌーヴォーは薄っぺらい印象がぬぐえない。
もちろん、高品質なものはあるだろうが、同じ値段でもっと高品質のワインを購入できる。それを考慮すると、ただのお祭り気分でヌーヴォーを買うのはやはり躊躇われる。