ワインの構造

ワインの構造についての考察

テイスティングは難しい。だが、非常にエキサイティングだ。

ワインのテイスティングというのは本当に難しい


漫画やドラマのように、ブラインドテイスティング(テイスティングする対象の情報を一切知らされていない状態でテイスティングすること。目隠しでテイスティングするのと同じ)で品種や産地、ヴィンテージをバッチリ当てるということは現実ではほぼあり得ない。


なぜワインテイスティングは難しいか?


その理由は、、
・同品種であっても、産地によってそのテイストは変わる。
・同品種同産地であっても、仕込方法および醸造方法によってそのテイストはさらに変わる。
・同品種同産地同仕込方法同醸造方法であってもヴィンテージが違えばテイストも異なる。
・同品種同産地同仕込方法同醸造方法同ヴィンテージであってもワインの保管方法が異なればテイストも異なる。
・さらに言えば、ワインをテイスティングする状況によってもテイストは異なる(テイスティング環境(温度、湿度、照明の明るさなど)、自分の体調のコンディション、誰と飲むのか、などもテイストに影響する)


ワインのテイストを決めるファクター(要素)は多く存在する。だから難しい。


このように複数のファクターが重なり合った結果、そのワインが持つテイストを味わうわけであるから、個々のファクターを正確に当てるというのは非常に困難を極める。


難しい。でもだからこそワインテイスティングはエキサイティングで刺激的な遊びだ。


しかしだからこそ、ワインテイスティングというのはエキサイティングな遊びであるとも言える。
このような不確定要素の多い対象を五感と頭と経験を駆使しながら分析し、推定していくという行為は非常にエキサイティングで面白い。
推定した結果がバッチリ当たった時は非常に爽快だ。
それが偶然の産物であったとしても(実際、ほとんどの場合、偶然の産物なのだが)